ぴたらファームでは、種まきから収穫まで一貫して管理し、
子どもを送り出す気持ちで皆さまにお届けしています。
届いた野菜を心から味わってもらえるように、
私たちが大切にしていることをまとめました。
1.無農薬・無化学肥料栽培
No Chemical No Spray 100%Organic
大好きな山々の風景や田園風景や田舎風景に見惚れる時、 それが永遠に何世代にも渡って守られていったら良いと思う。 この風景が持続可能であるにはどうしたらいいのだろう、と考えていったら 私たちの足元 = 大地を支える「土」が心地よいものになることが大切なのです。 だから、“農薬や化学肥料は使わない。” 100%オーガニックの野菜作りを続けています。
2.地域内循環
Utilize local waste into fermentation compost.
地域から出る廃棄物を活用してボカシ肥料にしています。 地域の精米所からでる米糠や籾殻。土着の微生物の力をかりて、自分たちで混ぜ合わせ。じっくりと発酵させ良質の肥料にし土に循環させます。
3.自然のリズムに添う
Farming Along with the Rhythm of nature
「晴耕雨読」とはまさに文字の通り、雨が降れば、畑には入れない。 そこには、土を大切にする思いが含まれていると私たちは思っています。 野菜作りを支える土には、無数の微生物が住み、無数の空気層があり、無数の栄養素を保持しています。雨上がりの畑の土は、空気層の部分にたくさんの水分を含んでいるので、 足を踏み入れてしまえば、その空気層を踏み潰して、土をグチャグチャにしてしまいます。大切な空気層を守るためにも、畑作業をしたい気持ちを少し抑え、なるべく畑が乾いてから畑に入ります。 そんな風に、自然のリズムに逆らわず、自然のリズムに沿って作物と向き合っています。
4.多様性を大切に
Diversity
自然界には実に多様な種が存在します。1つをとってみれば完璧はなく、 他の存在があることで生命が続く、その完璧ではない「余白」が、「もろさ」受けれる寛大さでもあります。 多様な種があることで、この余白同士はぴったりとはまり、 絶妙なバランスをとり完璧になる。 それが「多様性」がもたらす強さと安定。 少量かつ多品種の野菜やハーブや草が育つぴたらの畑の土の中は、微生物層も多様になり、そこに来る虫の種類も増え、害虫を食べる良い虫(天敵)も住み、絶妙なバランスを保っています。 年々激化する環境の大きな変化に対し、「多様性」は大きな強みとなると信じています。畑も人間界も同じですね。
5.グリーンマルチ
Green Mulch
野菜の株元の土を被覆するものをマルチと呼びます。マルチの役割も素材で少し異なります。 一般的なのは、石油由来の使い捨てビニル素材のマルチ。 黒いビニールのものは、地温を確保するのに力を発揮します。 ぴたらでも、ナスやピーマンやオクラなど地温を必要とする野菜に使っていますが、 できる限り、ぴたらで育てたお米の稲藁や刈り取った草をマルチとして使っています。 稲藁や刈草のマルチは微生物や天敵の住処になり、 マルチの下は一定の温度が保たれ、ゆっくりと時間をかけて養分を放出してくれます。
6.できる限り自家採種
Seed saving. Choose Good seeds.
種には単なる命だけではなく、何世代にもわたり受け継がれている遺伝子としての記憶があります。 同じ場所で採り続けることで、その土地の風土に順応し記憶し、それがまた次の種に受け継がれます。 ぴたらファームでは、果菜類などの野菜40種類程度の自家採種に取り組んでいます。購入する種も一部(トウモロコシ、コリンキー、スティックブロッコリーなど)を除き、できる限り固定種、在来種を選んでいます。 また近年問題となっている米アレルギーの問題や糖質制限を意識して、 餅米種の入っていないササシグレの栽培にも挑戦しています。
7.電気に頼らず昔のやり方で育苗
Traditional heating bed for nursery
夏野菜を育てるに不可欠な温かい床=温床は、近年電熱マットが主流ですが。ぴたらでは昔ながらの踏み込み温床でやっています。 地域の山から落ち葉や米ぬかを集め、それらを水と混ぜ合わせて、木枠に踏み込みます、空気と窒素分と水分の割合がうまくいけば5日程度で発酵熱がでてきます、その暖かさを活用して苗を育てます。 その温床の有機物は、2年ほど寝かせ苗を育てる時の土として使います。
山や地域からの恵みが熱となり、土の素材となる素晴らしい伝統的な循環術です。
8.心地よいだけの量
Not too much but not too less.
Only comfortable amount.
野菜に虫がついてしまう理由は3つ。
⒈野菜が乾燥している。⒉野菜が弱っている。⒊肥料の与え過ぎで、養分が葉に有り余っている。(メタボ状態)
つまり、野菜自身が元気であれば、少しの虫や病気も跳ね返すことができる力を発揮できるのです。 ぴたらでは、野菜が本来持っている免疫力を尊重し、野菜自らが根を張り野菜が自力で根を張って生きていける必要最低限の植物性主体の肥料を与えるようにしています。